というか、どうしてうちの連絡先を知っているのだろうか。
「2年になったときに連絡網の紙配られたでしょ?あれ見たんだよ」
「あ、そ、そうなんだ…」
そんな私の心境を察した水沢くんが説明してくれた。
「なんかキミのお母さん、やけにテンション高かったよ。“柚子が男の子の家に!?”って言って最後に“娘をよろしくお願いします”って言われた」
お母さんーーー!?
なに言ってるの!?
しかも“よろしくお願いします”ってなにを!?
いろいろと意味の分からないお母さんの発言に目をぱちくりさせる。
すると、そのとき。
――バンッ!!
「佳人が女の子を連れてきてるって本当!?どこ!?」
部屋のドアが勢いよく開かれたと思ったら、和風美人なお姉さんが姿を現した。

