ニコリと笑いながら私を見ていて、手にはスマホが握られている。
ま、まさかとはおもうけど…。
さっきのカメラの音ってもしや……。
「み、水沢くん…」
「ん?」
「もしかして、私の寝顔とった…?」
いくらなんでも、そんな悪趣味なことしないはず。
なんて思っていたけど、つくづく私の期待は裏切られる。
「もちろん。バッチリおさめておいたよ」
ほら、と言いながら画面を見せてきて映っているのは私の寝顔。
しかも横からじゃなくて真っ正面からだし!
でもよかった!口はあいてないし、よだれ垂らしてない!
……って、違う!
「い、いますぐ消してください!」
「むーり。もうホーム画面にしちゃったー」
「!?」

