「わ、私は眠く……」
「僕は眠いんだけど?」
「私も眠くなってきました」
「そう?なら、一緒に寝ようか」
「わわ……っ」
グイッと腕をつかまれ、私の体はベッドの上に。
そして横になった私の隣に水沢くんも横になった。
「い、たた……ひぃっ!」
「“ひぃ”とかどんだけビクついてんの?ただ抱きしめてるだけでしょ」
耳元でクスクスと愉しそうな水沢くんの声が聞こえてくる。
目の前には水沢くんの水色のシャツが見えて、背中には腕が回されている。
「あ、あのどうして抱きしめてるのでしょうか?」
「さぁ。なんででしょうか」
からかうような口調で水沢くんがそう言う。
「わ、私もう死んじゃうかもしれない…」

