「ど、どうぞ……」
「うん、上出来」
恥ずかしげもなく、オムライスをパクリと食べる水沢くん。
食べる姿も様になっている…。
それから私は羞恥心と戦いながらも、水沢くんにご飯を食べさせ続けた。
「お、終わった……!」
それから15分ほどして、水沢くんはオムライスを完食。
私はスプーンをお皿の上に置いて、はぁと息をはいた。
たったの15分間がひどく長く感じられた……!
水沢くんは特に表情を崩すことなく、食後の紅茶を飲んでいる。
水沢くんには恥じらいがないのだろうか。
「さて、と。じゃあ、寝ようか」
そんなときだった。
カップを置いた水沢くんがやけにニコニコしながらそう言ったのは。

