どうして私の隣に…?
そう目で訴えながら水沢くんを見た。
だけど水沢くんはそんな私の視線には気づかず、テーブルの上に置いてあるスプーンを手にとる。
そしてたまごがフワフワのデミグラスソースがかかっているオムライスをすくった。
「はい、口あけて」
「……え?」
そのまま自分の口に運ぶのかと思いきや、なぜか私の口元に持って来られた。
え、と…なぜ私に。
瞬きを繰り返して、目の前のひと口のオムライスと水沢くんを交互に見た。
「口、あけてよ」
「ど、どうして…。私、自分で……」
「今日1日、僕がキミの看病するって言ったでしょ?」
「いや、私がケガしてるのは手じゃなくて足で…」
「なんか文句あんの?」
ヒッ……!!

