「あ、ナンパとかされなかった!?」 ようやくサアヤちゃんから解放されて、三途の川を通らなくて済んだ私にサアヤちゃんはそう尋ねてきた。 ……ナンパ? 「ヤダな、サアヤちゃん!私なんかがナンパなんてされるわけないじゃん!」 むしろ、サアヤちゃんの方がされるよ。 私なんかがナンパされる心配、1ミクロもない。 「柚子ってホント抜けてるわよね。まあ、そこがいいんだろうけど……」 「……?」