イジワルするのはキミ限定*



シュー…と頭から湯気が出るんじゃないかってくらい熱くなって。



呼吸もままならないくらいななってくる。



え、な、なに。



いまの言葉は。



“一生僕のもの”って…!



うわぁぁぁ…って叫びたくなった。



赤い顔のまま水沢くんをみれば、なんとも楽しそうな顔をしている。



「クスッ……顔、真っ赤。へぇ、そんなにうれしかったんだ?」



「っ」



ツン、とほおを指でつつかれた。



わ、ワザとだ…!



今回のは故意でやったんだ!



「完熟したリンゴだね。おもしろい」



「〜〜〜っだ、って…」



いまの言葉、真っ正面から言われたらだれだってこうなるだろう。