水沢くんがいなくなって、ひとりになった。
まさか、水沢くんの家にこんな感じで来ちゃうなんて…。
ソファの背もたれに寄りかかって、高い天井を見上げた。
天井にはキラキラとひかる少し小さめのシャンデリアがついていた。
きれい…。
なんか、お城みたい。
水沢くんはお金持ちってウワサがあったけど、本当だったんだと確信した。
「なにボーッとアホ面してるの?」
「わあっ!み、水沢くん!!」
ボーッと天井を見上げていたら、とつぜん水沢くんの顔がドアップで映った。
い、いつの間に戻ってきて…!
というかいきなりすぎて心臓止まるかと思った!

