「あ、あの水沢くん?」 「なに?」 水沢くんと向かい合うように座り、なんだか気まずい雰囲気が流れる。 「どうして私はここへ…?」 休日に。 しかも私はこんな姿で、こんな豪邸に連れてこられて。 拷問ですか…。 「どうして、って…看病してあげようと思ってね」 「……かんびょう?」 「そ。看病」 ニコリと微笑んだ水沢くんを見ていやな予感がした。 「キミ、足捻挫してるでしょ?だから看病が必要かな、と思ってね」