「しょ…正直、昨日の記憶がなくてですね…」
「…え?本当に?」
「うっすらとぼんやりと思い出せる所もあるはあるんだけど…どうしてそうなったかは、わからなくて…」
「あー…」
確かにずいぶん酔ってたしね…とその整った顔からは苦笑いがこぼされる。
「えーとね、昨夜のことをざっくりと説明すると…昨日、結構遅くまで呑んでたのは覚えてる?」
「…アラスカとか呑んだあたりまでなら」
「ダメだって言ってたんだけど、霞ちゃん何だかんだであの後も強いのばっかり呑んでてね。俺が仕事あがる頃にはテーブルに伏せちゃってて」



