ベッドから始まる恋。








「名内さーん」

「?はーい?」



昨日よりはいくらか落ち着いたペースで仕事をして、いつの間にか迎えた午後。

もちろんお昼にお店には行けなくて、食事を食べる気にもなれず黙々と仕事をしていた中、呼ばれた声に顔を上げた。



「何ですか?」

「お客さん。下のロビーに来てるって」

「お客さん…?」



私を訪ねてくる人なんて滅多にいないためその言葉から想像できる相手もおらず、首を傾げては下へおりて行く。