「だからこそ、悲しませたくないのよ。…大切な、弟だから」 「……」 お姉さんは 本当に、ハルが大切で それが少し 伝わりにくいこともあって けどその行動は 想う、証だから 「けどまぁ、そこまで言うのなら私はアンタを信じてみるわ」 「…?」 「春樹のこと、頼んだわよ」 ビシッとこちらを指差す長い爪 それと共に伝う言葉は、きっと “認めない、わけではない” そう感じられた 「…はい、」