ーバタン、 「……」 (…すごいお姉さんだなぁ) まぁ、あんなに可愛い弟じゃ独り占めしたくなるのもわかるけど… …それにしてもなかなかグサグサくる。 平々凡々、釣り合わない 別れなさい、か… (ハルが『やっぱり別れよう』とか思わなければいいけど…) そんな不安のような苦い気持ちを抱え、私は一人冷え込む夜空の下を歩いた。