「今日は一緒に風呂入る?」
「え!」
「…照れた顔も可愛い」
からかうように言って、また笑ってキスをする。
が、その時
ーコツ…
「……」
「…?」
立ち止まったヒールの音に振り向くと、そこには呆然とこちらを見る女性の姿。
「……」
「…?あれ、ハル…あの人、」
「?…!!」
思わずハルが私の体をバッと引き離すのも、そのはず。
そこにいたのファーのコートにヒールのブーツ…以前見た時同様相変わらず派手な、ハルのお姉さんだったのだから。
「ふっ…冬香さん!?」
「…ハル…誰よ、それ…」
「え!?いや、これはっ…」
「説明しなさいよ!!!」
「……」
これは、修羅場の…予感?



