「二人は二人で、霞ちゃんのこと心配だったんだと思うよ」 「……」 そう、だったんだ 心配、かけてたんだ 友達って、大事だなぁ 「…ありがとね、ハル」 「?何が?」 「なんとなく」 「…何それ」 ハルはそう笑って足を止め、不意にキスをする。 「…、」 「……」 手は繋いだまま 絡み合う視線と、唇 「…ん…ハル、家すぐそこ…」 「分かってるけど…少しだけ」 「…ちょっと、」 止めるのも聞かず、ハルはちゅ、ちゅ、とキスを続ける。