「?何が?」
「あ、いや…アレルギーって聞こえたから。何か不味いものがあったのかなって」
「あはは、食べ物は大丈夫。この子のアレルギーは湿疹も出なければ命にも関わらないやつだから。…人生には関わるかもしれないけど」
「ちょっと碧!」
「そっか、ならよかった。苦手なものとかあれば何でも言って。キッチンに伝えるから」
「……」
本気で心配してくれていたのか、そうにこっと微笑む顔にまた表情は冷ややかになってしまう。
「ちなみに、何のアレルギー?」
「んー、なんて言うか…人の優しさを素直に受け取れない可哀想な子なのよ」
「ねー、絶対霞ちゃん損してるよ」
「…うるさい」
「……」
不機嫌に呟く私に、当然理由がわからぬ彼はコーヒーを二人の前に置いた。



