バイバイ南


 意識のないうちに自分がなくなりそうで、全く寝れなかった。

 暗闇に射しこんだ朝日を、一瞬、死神の手かと思った。

全身から血の気が引いた頃、朝日だと気づいて、馬鹿馬鹿しいと笑い飛ばす。


 階段をかけおり、恐る恐る洗面所に入る。

鏡に映る僕は、切れかかった電球みたいに濃くなったり薄くなったりしている。

 時間がなさそうだ。