「これはーー、なんだーー?」
「あっ、ちょっ!!だめ!」
山田が見つけた物。
それは、書き終わって机の上に
おいたままだったプロフだった。
「せんせー、返してください!」
「いや、だめだ。」
「ごめんなさい、数学頑張るから」
「だーめーだっ!なになに?
好きな人はいないー?」
ちょっーーー?
何読み上げてるのー?
ばっかじゃないのー?
山田さいてー!
心の中で、叫ぶ。
でも、さすがに口に出すことは
できず…。
あたしは必死に、山田のもっている
プロフを取り返そうと奮闘していた。
でも、うまくかわされてしまう。
「じゃぁ、最後に一つだけな。」
にーっと笑った山田は
そう言って、大きな声で
「過去に戻るなら…四年前かぁー」
そういった。
よりによって、なんで
その質問を…。
あたしはがっくりと肩を落とし、
チラッと窓側の一番前に
座るあいつを見た。
あいつは、顔を伏せて
ぐっすり寝ているようだった。
よかった…、
そうほっと息をつくけど、
山田…許せない‼
「先生、プライバシーの侵害です。」
そう言って、プロフを
奪い返した。
