続けて聞こえてきた声に、ほんの少しの恥ずかしさと苛立ちがわいてくる。
 

 バカとはなんだ、バカとは。
 

 次第に恥ずかしさはなくなり苛立ちだけとなっていた。

 
 不機嫌になりながら重い、とても重い瞼に力を入れる。

 
 「千和ッ!?」


 やっとの思いで瞼を開くと、そこには見慣れない天井が広がっていた。






 ―――――キミとの恋に気づいたとき