パンを食べながら、制服に着替えたあたしは、カバンの中に小説を入れた。 教科書はもっていかず、小説とペンケースを入れたカバンを持ち、あたしは力いっぱい玄関のドアを開けた。 エレベーターに乗り、1階へ行く。 あたしの住んでるマンションは15階建てで、あたしはその15階に住んでいる。 エレベーターはまっすぐ1階へは行かず、途中6階で止まった。 エレベーターのドアが開き、乗ってきたのは同じ制服を着た男だった。 そいつは、本を片手にあたしに背を向けた。