キッチンではシュンシュンと湯気を出して、お湯が沸いた事を知らせるポット。
男の子がいつ起きてもいいように温かい紅茶と家を出る前に焼いておいたお菓子を銀のトレーに用意する
・・・ヒュッ---
窓も開けていないのに私の周りを風が舞い上がる。
「どうしたの?シルフ」
『男の子が目を覚ましたわよ』
話しかけてきたのは私の数少ない友達
友達と言っても人間ではなくて風の精霊なの
どうやら、男の子が目を覚ましたのを教えに来てくれたみたい
「ほんと?教えてくれてありがとう シルフ」
『どういたしまして』
シルフと会話をしながらキッチンから出て男の子が眠っていた部屋へ進む

