ちょっと薄暗い夜道に二人きり。
緊張するけど嬉しい。
「木下どこ中だった?」
「明和中だよ。セーラーだね」
「明和か。またくそまじめなとこな」
「あははっ。まぁ、たしかにそうだけど
佐々岡くんは?」
「南中。ちょっと悪ぃな;」
「そんなことないよ!
南中いい人ばかりだよ」
「俺も…?」
口角をあげ、にやっと笑った。
「……………う、ぅん」
真っ赤になるあたし。
「ははっ。バーカ!」
にこっと笑う佐々岡くん。
不意にあたしの胸が高鳴った。
わ、話題かえようっ
「さ、佐々岡くんって
ケンカすごいんだね!」
「あぁ。なんかわかんねーけど
強いんじゃね?」
うん、強いよ……;

