俺は、ずっと雫を引きずっていた。


そんな思いを断ち切る為、


俺と雫が幸せになるように、


最後だけ、思い出そうと思うんだ。



俺は、中学時代のアルバムを出した。



…―――――。゜・'



「雪!行こっか。」


この冬、【笹華 雫】が引っ越して来た。



家は、少し遠いが、



一緒に行く事になってる。



「今年、降るかな…雪……」



空を見上げて、呟いた。



「大丈夫。降らすよ!俺の力で!!」



そんな冗談を言って、学校に着く。



ガラッ。扉を開いた。


「ギリギリだけど、セーフッ!!!」



その時…



真っ赤な顔して教室に入って来た、雫。



「どうした?雫。」



「何でも無いっ」



スタスタと歩いて、席に座った。