由香はまた考えるポーズをして、「わかった」と何とかとどまってくれた。
ほっと肩を下ろして、もう一度海道くんの方を見ると目が合った。
海道くんはニコッと笑って私達の方に駆け寄ってきた。
笑ったとき、胸がきゅんってなった・・・。
「なぁ、朝比奈。今日部活見学に来ないか??」
「え・・・」
私がためらっていると海道くんは私の手を握った。
「・・・・!!!」
「もう一度、シュートのときのフォームを見てもらいたいんだ!!頼む!!!」
「・・・わかった・・・から、その・・・手・・・」
海道くんは慌てて、私の手を放した。

