海道くんも手を合わせ、お父さんとお母さんに挨拶をした。 「はじめまして。おじさん、おばさん」 海道くんは、小さく微笑んで言った。 「今日は、伝えたい事があって此処にきました」 隣から、そっと手がのびてきて私の手を掴んだ。 「俺に・・・・朝比奈ちのさんを・・・ください」 「え・・・」 その言葉に驚き動けなくなった。