由香の家の前で別れて、家の中に入るとお母さんがバタバタと音を立てながら走ってきた。


「ちのちゃん、おめでとう~」


「・・・へ?」


「宏くんと付き合うことになったんでしょ!?由香も浩介くんと付き合うことになって・・・だから赤飯炊いちゃった!!」


なんとも、自分のことのように喜ぶお母さん。


「お母さんの・・・おかげ・・・ありがとう」