部活が終わった帰り道、海道くんと私は顔が真っ赤だった。


海道くんが周りを気にせず私を抱きしめたので、周りが冷やかしてきた。


「はずぃ・・・」


「・・・・・・」


私は、赤い顔を見られたくないため下を向いて歩いていた。


すると右手にさっきと同じぬくもりを感じた。


「下向いてると、ぶつかるぞ」


「わかってる・・・」


私は照れ隠しに、鞄の中から飴を取り出しそれを舐めた。


飴の味は、緊張でよくわからなかった。