キャップに左頬を叩かれた。 「やめよう・・・」 「キャップ・・・・」 「そんなちの・・・見たくない・・・」 「どうしよう・・・お父さんとお母さんが・・・」 キャップは、お父さんとお母さんの訃報を聞いて取り乱している私をぎゅっと抱きしめてくれた。 その日、試合なんて出られる状態じゃなかった私は、監督に連れられて病院へと向かった。 病院の中にある一室では、2つのベッドに布をかけられた両親の姿があった。