ナシャシャソは手紙を読み終えた。

「“全てを皆殺しにするからな”って、“全て”と“皆”同じ意味やん。そう言えば、“全部、完食する”とか同じ意味を二度使う人が増えてきてるな…。“第一回目”も“第”と“目”は同じ意味やし。シュミレーションやなくてシミュレーションやし。人間ドッグやなくて、ドックやし…」
ナシャシャソは正しい日本語について考えた。


そこに、大都督オサルがやってきた。
「ナシャシャソ将軍、もしよかったら、それがしにも手紙を見せてもらえぬかな?」
オサルは丸腰である。


一方、ナシャシャソは帯刀していた。
「こちらにございます」
ナシャシャソは手紙を渡した。


「………。ちょ、おまっ、………」
オサルは手紙を読んでビビった。


ナシャシャソの間合いにオサルはいました。ナシャシャソの腕なら一撃でオサルをしとめることが可能なのです。


「大都督、私をお疑いですか? 私は決して邪馬台国を裏切りません。たとえ、家族が殺されても…です」