煙が一本昇る。

後一日で邪馬台国軍がルナア島に到着するのです。

オサル大都督に率いられた十万の兵は順調に進軍していました。
(出陣の前に、オサル将軍は女王イヨに大都督の身分を与えられていたのです)


「大都督、思ったより順調にこれましたな」
ナシャシャソ将軍がオサルに話しかける。

「うむ。十万の兵でもしっかりと訓練されていれば、しっかりとまとまるものだな」

「いえいえ、全て大都督のお力ですよ。女王が一番の信頼を大都督におかれているのも納得できます」
ナシャシャソ将軍はゴマをすった。

「ステッカーをやろう」
オサルは喜んだ。

「ありがとござます」

「ところで、ナシャシャソ将軍はこの辺りの地形にギガント詳しすだそうだな」
オサルが訊く。

「はい。ユリア国の出身ゆえ…」

「道案内を頼むぞ」

「はっ! できるだけ兵が疲れない道を選んで進みます」



その時、馬に乗ったロナ(ユリア国武将)が一人で十万の兵の前に現れました。