邪馬台国は今の九州辺りにありました。

卑弥呼(ひみこ)という女王が治めていました。

一方、ユリア国は今の四国にありました。

二つの国は領土を争って、二十年にもわたり、戦争をしていました。

しかし、ここ最近は中国のギ国と同盟を結んでいる邪馬台国が有利に戦争をするようになっていました。


「大王様、また負け戦でございます。邪馬台国の奴ら、ギ国から輸入した武器で超絶強いのです」

「くそが! で、我が兵隊の損害はいかほどじゃ?」

「はっ。一人以上、五億人未満でございます」

「幅広っ! しかし、我が国の窮地どうしたものかの……」


ユリア国のユリア・ヨル大王は、どうするべきか日々悩んでいました。

降伏すべきか?

和睦すべきか?

それとも戦争を続けるべきなのか?