「アリス・・・胸開きすぎじゃない・・・?」
「いいえ フローラ様はお胸があるので胸元のラインがとてもお綺麗ですわ」
ニコニコと満面の笑みで褒めちぎってくれるアリスには悪いけど、この格好で皆の前に出るのは恥ずかし過ぎる
鏡越しにアリスと目が合って苦笑いしか返せなかった・・・
・・・コンコン
「あら、もうロック様がお見えになったのかしら・・・」
ノックされてアリスがドアに近付いて行く
・・・カチャ
入ってきたのはパール王女だった。
「まぁ!なんてお美しいのかしら!!」
私の目の前まで来ると目をキラキラさせて
「フローラ様 これからもお兄様をよろしくお願い致しますわ!」
私の手を取って嬉しそうに微笑んだ。
---うっ パール様の笑顔が眩しいよっ
パール様はまだ15歳だって聞いたけど、とても大人っぽく見える。
肩甲骨までのウェーブのかかった金髪はふわふわしていてお人形さんみたい。
ブルーの瞳は ぱっちりと大きくてとても愛らしい。
「お兄様のお話、たっくさん聞かせて頂きますわよ?」
パール様の大きな瞳がキラリと光ったように見えた

