王子のように強力な魔法を次から次へと放つなんて、人間技じゃねぇよ。
俺だったら、一発でぶっ倒れてる。
実際、王子の魔法石から放たれた魔力に耐えられなくてぶっ飛んだし。
「でしょ? まぁ、戦闘になれば無茶をするかもしれないから、そこは俺達でフォローするとして、問題は・・・」
そこまで言うと、口を閉ざしたニコル。
「敵の数だよなぁ・・・」
続けて口にすれば、王子に向けていた視線を俺に移してきた。
俺達が全く把握出来ていない懸案事項。
一刻を争うから、調べる事無く飛び立って来ちまったけど・・・
「俺達三人で間に合えばいいけどな・・・」
完全なる情報不足に、苦笑いしか出てこねぇ。
普通の戦争なら、敵国の大体の兵の数は把握出来ているから作戦も立てやすいが・・・
ある意味、国同士の戦争より怖ぇよ。
「まぁ、あの女狐が絡んでるんじゃ、数だけは用意していると思うけどね」
「確かに・・・」
あの女の事を口にすると、綺麗な顔を歪ませて心底、嫌そうにするニコル。

