君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)



「ニコル・・・お前まで何をっ・・・」


「それだけ、父上の言う事は間違っているという事ですよ。
国王の言う事は絶対なのですから、発言には気をつけて下さいね?」


陛下を一瞥したニコルは「失礼致します」と挨拶をして踵を返した。


---あ~ぁ、全く・・・。


ガーランドのような大国の王位継承権って言ったら、喉から手が出るほど欲しい奴が吐いて捨てるほどいるんだぞ?


王子といい、ニコルといい、ここまで簡単にガーランドの王位継承権を放棄する奴もいないと思うけど・・・


「俺達が命をかけて守る価値はあるよな」


無意識に、そう呟いていた。


その王位継承権を放棄してまで自分の意思を貫き通せるってすげぇよ。

だから、俺も。


「陛下」


俺の声に、呆然と立ち竦む陛下が視線を向けた。


「俺も、王子について行きますから」


にこりと笑顔を見せれば、目を見開いた陛下は「お前もなのか・・・」と呟く。