君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)



王子の言葉に、眉間の皺を深くする陛下は


「だが、既に決定事項だ。正妃と側室は娶ってもらう」


一旦、話を区切って己の考えを変える気がない事を伝えた。


「それは出来ません」


きっぱりと断った王子に


「国には優秀な直系の血が必要だ。家柄の良い娘を娶って、出来るだけ多くの子孫を残すのも国王の務め。
次期国王としての務めを果たせ、ロック」


暗雲が垂れ込める空気の中、陛下がとどめの一言を言い放つ。


「百歩譲って、フローラを傍に置くのは認めよう。だが、普通の人間ではない者との間に子を残す事は認めん。」


---あ・・・陛下、それ禁句・・・


王子に視線を向ければ、今にも陛下を射殺しそうなほどの殺気を放っていて。

次に口を開く王子の言葉を簡単に予想できた。



「父上。それは誰の入れ知恵ですか?
俺に今、仰られた次期国王としての務めを果たせと言うならば、俺は第一王子として次期国王の継承権を放棄します」