君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)



私の顎を掴んだ男は宝石で装飾された高価そうな小瓶の蓋を開けると、躊躇う事無く口に流し込んだ。


「・・・ぐっ・・」


小瓶をオリビア様に渡した男は


「吐き出そうなんて考えるなよ?」


私の口をその手で塞いだ。

どろりとした液体が流れ込んでくると、強いアルコールが入っているのか喉が焼け付くような感覚に咳き込んでしまう。


「う・・ごほっ・・・」


「出すんじゃねぇよ」


噎せる息苦しさから、目尻には涙が滲む。

吐き出すことが出来ない液体は、ジリジリとした感覚を伴いながら体内に流れ込んでいった・・・

液体が胃に到達した途端、発火したかのように熱くなる体。


「・・っ・・あつ・・い・・」


「これでお終い?」


もっと強い反応を想像していたのか、オリビア様は私を見ると拍子抜けしたように男に視線を向ける。


「入れたばかりで、そんなに早く効くかよ。
儀式に合わせるように調合してあるから問題ねぇ」


それを、馬鹿にしたように言い放つ男の言葉を最後に、今度こそ意識を手放した。