医務室に駆け込めば、血相を変えたルイスが待機していた。
「ロック様っ!?」
用意されていた寝台にそっと下ろすと、着ていた服をハサミで破いて王子の状態を診察していくルイス。
服の下の傷口は酷く、床に落ちた白い服は王子の血で深紅に染まっていた。
「どうしてこんな事に・・・」
傷口を見る限り、生きているのが不思議なほどで。
王子は呼吸が荒く、痛みに堪えているのか時折、眉間に皺を寄せて歯を食いしばっていた。
「王子、一体、何があったんだよ!?」
声を掛けても意識が混濁していて反応が無い。
ルイスが王子の傷口の縫合を始めようとしていた時だった。
・・・バンッ!!
荒々しく開けられた扉の先にいたのは
「兄さんはっ!?」
王子と一緒に隣国に行っていたニコルだった。

