厨房で三人分の昼食を用意してもらって再び王子の部屋へ向かう。
途中、食事が用意されているホールに向かうニコルと会った。
「やぁ、ヴァイス。兄さんに、あの事伝えた?」
「・・・これからだよ」
こいつ、自分が伝えるわけじゃねぇから人事のように言いやがって・・・
元々、女狐情報はお前が持ってきたんじゃねぇか。
「・・・・」
「どうしたんだい?」
黙り込んだ俺を覗き込んでくるコイツを見てムカついたから
「お前も一緒に来いっ!」
首根っこをとっ捕まえて引き摺って歩き出す。
「ちょっと、ヴァイス!僕、これからランチなんだけど!」
「煩ぇっ!自分だけ逃げるんじゃねぇっ!」
「僕のランチ~」
引き摺られたまま情けない声を出すニコル
「飯なんて、どーでもいいわっ!!!」
そう言いながらもガラガラと片手で押しているカートの中には、俺の分の昼食もしっかり入っていたりする。
「兄さん、今日は機嫌いいの?」
諦めて俺の隣を歩き出したニコル。

