「いてぇ・・・」
痛くて涙が出てきた。
頭を摩りながら王子を見れば部屋の中の姫さんが気になる様子・・・
俺の視線に気が付いた王子は
「何だ」
「食事はどーすんの?」
昼時だから皆も今頃は食事中の筈。
答えは、ほぼ分かりきっているけど・・・
「部屋」
「了~解。」
予想通りの短い答えに苦笑いを浮かべて厨房に向かう。
後ろを振り返れば再び閉じた王子の部屋の扉。
この後、王子に言わなきゃならない情報に気が滅入る。
本来ならば星祭り当日に来る予定だったソフィの母親オリビアが何故か今日の夕方に来訪するらしい。
---あぁ・・・嵐の予感──────
当日、来るってだけでもピリピリするのに3日間滞在って・・・
想像しただけで怖いわ。
こんなに早めたって事は姫さんの情報が耳に入っているだろうし、あの女狐が何か仕掛けてこないか目を光らせておかねぇと。
「あぁ────っっ!!!禿げるっ!!!!」
思わず叫んだ。
「俺も一緒に食おっと」
ちょっとスッキリした俺は再び厨房へ脚を進めた。

