「あ・・・いや、あまりにも遅いから何かあったんじゃないかと心配になって来たんだけど・・・」
扉に凭れ掛かっている王子に目をやれば間違いなく寝起きって言い切れる。
夜着のままだし耳の上の横髪に寝ぐせまで出来てて、なんだか可愛い。
今まで超のつく不眠症だった王子は姫さんと同じ部屋になってからはぐっすり眠れてるみたいで体調も良好だ。
こんなに体調がいい王子は見た事がないってくらい。
---やっぱり、姫さんに会う前は欲求不満だったんじゃないのか?
うんうんと一人で納得していれば・・・
「・・・別に、ただの寝坊だ」
ボソッと呟いた王子だったけど
「でも、寝過ぎじゃねぇ?もう昼過ぎなんですけど・・・」
王子が扉を開ける前に12時を知らせる時計の音が鳴っていたから知っているものとばかり思っていたけど、俺の指摘に「は?」って顔をしてバッと勢いよく自室にある時計に視線を移した。
「嘘だろ・・・」
今の時間を確認した王子のこの反応は・・・
時計も見る余裕がないくらい慌てて扉を開けたんだろうな。
---って事はやっぱり・・・
「王子・・・ヤり過ぎると姫さんの体がもたないよ?」
親切にアドバイスしたのに・・・お返しに頭に拳骨をくらった

