狼を睨みつけていると段々と視界が薄くなってくる。
あぁ、夢から覚めるのか・・・
異界に入り込んだ時と同じ感覚に安堵のため息をついた。
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・・・とくん、とくんと安心する規則的な音を聞きながら薄らと瞼を持ち上げる。
---あれ・・・何だこれ・・・?
段々と覚醒してくる意識が目の前の光景を認識するまで数秒・・・
やわらかい・・・じゃなくてっ!
何で、裸のフローラに頭を抱えられてるんだ!?
よく見れば裸ではなくてバスローブの前が全開になっているフローラ。
---バスローブを着ている意味ないんじゃないか・・・?
何とか抜け出そうと試みたが、動く度に腕の締め付けが強くなって益々胸に押し付けられる顔。
このままフローラが目を覚ました時の反応が怖い・・・
・・・コンコン
---誰だよ、こんな時にっ!!
「おぉ~い、王子~」
この声はヴァイス・・・
こんな状況で、声も出せずにいると
・・・ドンドン!!!
「おい、王子ってばっ!!」
益々、激しくなるノック音と奴の声。

