「わかりました」
「んじゃ~ね!おやすみ姫さん」
「おやすみなさい、ヴァイス様」
フローラだけに挨拶をして帰って行ったヴァイス。
密偵の存在が明らかになった今、この城でも安心できないから魔法陣を使って部屋の鍵を閉めて結界を張る。
ゆっくり話をする為にフローラを連れてソファーに座れば、俺の前に腰をかけたルイス。
「王子、フローラ様の事と言うのは・・・?」
「あぁ・・・」
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俺がルイスに話をしている間に三人分の紅茶を入れて、それを飲みながら静かに聞いていたフローラ。
話し終えると意外にもルイスはあまり驚いていなかった。
「驚かないのか」
「いえ、驚いていますけど・・・なんとなく・・・」
「何となく?」
ルイスの言葉に引っ掛かって聞き返せば
「以前、手首に痣が出来たときがありましたよね?その後に、見せて頂いたんですが明らかに治りが早かったので驚いたんです」
あぁ、あの時か・・・
「でも、本当に何となくという感じだったので今、王子の話しを聞いて納得したところなんです」
「そうか」
「フローラ様が狙われている理由がわかりました。私では力不足ですが御協力致します」
「あぁ、頼む」
話を終えたルイスも挨拶をして部屋を出て行った。

