「ん?どうしたの?」
何で見上げてきたのか、わからなくて首を傾げれば
「私、ヴァイス様の舌打ち初めて聞きました」だって。
そう言えば姫さんの前で舌打ちしたのって初めだったっけ・・・
「王子の影響かなぁ?」って苦笑いして大事な事を聞き忘れていた事に気付いた。
「それよりも、あの女に何もされてない?気になって見たら席に姿がなかったから慌てたよ」
「はい、大丈夫です。本当に話をしていただけですから。ご心配をお掛けしてすみませんでした」
「ならいいんだけど・・・」
でも、話の内容が気になった。姫さんは俺に気が付く前に「7日」と言っていた。
あと7日で何かがあるのか・・・
話をしているとホールの窓から楽器を奏でる音が聞こえてきた。
ダンスに誘うと言っていた王子が動き出すな。
「そろそろ戻ろっか。王子が待ってるよ」
「はい」
姫さんを先に促して周囲を確認してから歩き始めた。
ホールに戻ればライラの姿は無く、姫さんを席に座らせてから隣のレイに視線を向けた。
「・・・おい」
既に、ソフィとの会話を終えていたレイの首根っこを捕まえた。

