君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)



・・・カチャ


大ホールの大きな窓から中庭に出て行くライラさん。

私も部屋から出る時に振り返ってロックの席の方を見たけど此処からでも姿を見る事は出来なかった。

ドキドキする胸を押さえて一度、深呼吸をしてから中庭へ。

外は、暖かい風が吹いていて中庭の芝生をサワサワと揺らしている。

夜でもライトアップされている中庭は幻想的な雰囲気を醸し出していて美しい。

ライラさんの姿を探せば、中庭の中央にある大きな噴水の前に立っていた。

静かな中庭には噴水の水音だけが響いていたけど近付いて行く度に自分の鼓動がドクンドクンと大きな音を立てて水音を掻き消していく。


「ライラさん」


私が名前を呼ぶと振り向いたライラさんは


「時間が無いから手短に言うわ。早く、この城から出て行きなさい」


静かだけど強い口調で話を始めた。


「あの男は今、何処にいるんですか?」


「今は大陸の東にあるテヘの港付近よ」


---テヘの港・・・?


「此処までなら馬の足で早くて7日ってところかしら」


「7日・・・」