---煩い・・・なんだこれ


今迄、こんなにも自己主張する自分の心音を聞いたことが無い

体中に響くその音を聞きながらフローラの頬に触れれば
手から温もりが伝わってきた


「もう一度キスしていいか?」


「な、何で聞くの・・・?」


「なんとなく?」


「ぷっ」



俺の返事に吹き出したフローラの唇にもう一度キスをした






・・・キュルルル~



「・・・・・」


「・・・・・」


「腹減ったか?」


唇を離して聞いてみれば顔を真っ赤にしたフローラは


「・・・うん」


少し動けば触れてしまう距離で頷くから


「じゃあ、食うか」


もう一度、軽く触れてからフローラを抱き上げてソファーに移動した