・・・ドクンッ



フローラの笑顔を見ると俺の心はいつも疼く

真っ直ぐに向けられた眼差しと合えば水色の瞳は潤んでいた

どうしようもない愛しさが込み上げてきて


気が付けば・・・




「好きだ」




その瞳に吸い込まれるように距離を縮めていた







触れていた唇を離せばフローラの顔は真っ赤になっていて


「・・・完熟トマト」


ヴァイスに言われた事と同じ事を言っていた


---俺もさっきは こんなんだったのか・・・


フローラが下から覗き込んで口を尖らせた


「ロックだって・・・」


今も そうらしい・・・


「・・・・・」


「私も」


「え?」


「私もロックが好きよ」


ふんわりと笑ったフローラに

一際大きく どくりと鳴った心臓が煩いぐらいに動き出す