---精霊使い・・・


古文書によると、精霊使いは遥か古の時代に実在していた。地、水、火、風の精霊を自在に操り従える。

ダメだ・・・古文書にもこんな事しか書いてない。

後は・・・エルフか・・・


---エルフ・・・


妖精あるいは小妖精と言われている。本来、自然と豊かさを司る小神族。エルフはしばしば、とても美しく若々しい外見を持ち、森や泉、井戸や地下などに住むとされる。また彼らは不死あるいは長命であり、治癒の力を持っている・・・か。


妖精・・・神族?とても美しい外見ってのは合ってるな

不死・・・死なないって事か。



「読めば読む程・・・」


人間じゃないって言おうとしたけど口を噤んだ。
何時の間にか隣に来て古文書を覗き込んでいた王子に睨まれたから。


「エルフや精霊使いに関してはこんなものくらいしか記されてねぇな」


「・・・」


「どっちにしても、姫さんは貴重な存在って事か。誰かにバレたら・・・」



・・・カタンッ



「誰だっ!!?」



・・・バンッッ




廊下で物音がして扉を開けたが誰も居なかった



「気のせいか・・・?」


「古文書は書庫に戻しておけ。この事は他言無用だ」



俺の返事を待たずに足早に執務室を後にした王子。


俺も、古文書を持って書庫に向かった。