うちは狭いからあたしがいつも着替えるのはリビング。
お父さんは先に出てるし、まぁいたとしても気にしない。
こんなんだから家族にもおやじだなんて言われるんだろうか。
いつも通り、予鈴がなる直前に登校。
相棒の青緑の自転車を停めて、ようやく教室に。
あーまだなんか眠たいなー…。
「おはよ、如月。」
「あ、おはよう裕也くん。
どうしたの?誰かに用事?」
「あー、うん。
朝妃が教室にいなかったからここかと。
でもいないよな、まだ来てないのか。」
え、これってチャンスじゃない?
「ねぇねぇ、裕也くん。
最近朝妃に冷たいんだって?
朝妃寂しがってたよー。笑」
