そうかー、んじゃ最悪くじ引きだな!
…なーんてほざいてる竹原。
相変わらずなんて適当な男なんだろう。
何もする気がないあたしはふと窓の外に目を向ける。
そういえば、どの桜ももう葉桜だなー…。
昔は入学式くらいに満開だったはずなのに、今じゃもう葉桜で迎えるほど。
なんだか切ない気がした。
「如月。
お前去年も学代やってたよな?
今年も頑張ってもらえないか?」
…はい?
上の空だったのにその一言で現実に引き戻される。
「やってくれないか?
これが決まらんことには先に進めん。」
ゔ…みんなの視線があたしに…。
こういう状況、断れないから苦手なのに…。