君の「好き」が欲しいだけ






「へーえ、はーあ、ふーん」




目の前にいる友達はニヤッと笑う。



「なんだよ?」


「べーつにぃ?ま、がんばれ?」


「だーからっ!何がだよっ!!」


「あ、あそこにカワイイ子はっけーん!」














桜の花びらがヒラヒラと舞う、今日と言う日。




俺は、





「…名前、なんて言うんだろうな…」






あの子に出会ってしまったんだ。





「修哉ー!早く来いよ!」


「おー…」










それからまた彼女と出会うのは今から数分後に教室で…なんて、まだ俺は知らない。